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2008.06/09 [Mon]
【イニシエーション・ラブ】
![]() | イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ) (2004/03) 乾 くるみ 商品詳細を見る |
※ここでは解説はありません。単なるわをんの読書メモです。
多くの人はこの本には読後のネタバレつーか解説が必要だと思われますので、そういう方は素晴らしいサイト様がありますのでぜひそちらへ。
side-Aで、静岡に住む大学4年のたっくんこと鈴木夕樹と歯科衛生士として働くマユこと成岡繭子は合コンで出会い付き合うようになる。
side-Bで、社会人になり東京で働くことになったたっくんとマユは遠距離恋愛をすることになる。そして迎える恋の終わり…。
読んでいくと、80年代の20歳そこそこのカップルの恋の始まりから破綻までを描いた話のように思える。
最後の2行を読むまでは。
(ミステリー・リーグ)となっているように、これは殺人事件のないミステリー小説。
まぁ、いろんな人のレビューにあるように賛否両論でしょうね、この手の類の話は。
ミステリー好きの人や論理的思考の人には、この話に仕掛けられたトリックに気づくんだろうな。
この作品を読んだことで、叙述トリックという技法があることを知った私みたいなミステリー初心者はすぐにはこのトリックを暴くことはできなかった。
というより、トリックがあることにも全く気付かなかった可能性も無きにしも非ず。
ただ、物事を感覚的に捉える私としても読んでいて「?」と思うところというか、引っかかる部分は多々あった。
論理的に頭を働かせるより、とりあえず頭に「?」を浮かばせつつ話を読み進めた。
そして、あの最後の2行に行きつくわけですよ。
読んだ瞬間、
「はぁぁぁ!?」て言うのと、
「あぁ…(そういうことか)」という、なんとも矛盾した感情が湧きました。
しかし、ちゃんとした謎解きがないとすっきりしない。というわけで解説を求めてネットサーフィン。
この小説+この小説のなぞ解きしている個人のサイトを見て、ようやく面白みを実感できた。
むしろ、謎解きサイトの方がわくわくして読んだ(笑)
あえてどこのサイトとはここには書かないが、
side-A、Bで起きたことを時系列に表を作成していることをはじめ、その洞察力が素晴らしいサイトだった。
主人公のすり替え、なぜ「sideA」「sideB」という書き方をしているのか(時制のトリック)、表紙に写されているものたちの構図についての考察他、それぞれの分析と、それを裏付ける部分の解説は説得力がありすぎる。
著者の文章も巧みだが、この本を解説しようとしたこの方もすごい!
もし、ここを読まれている奇特な方がいらっしゃったらぜひ読んでみてください・・・。




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